中央銀行は闘う−資本主義を救えるか

竹森俊平氏の「中央銀行は闘う−資本主義を救えるか」を再読中。
以下自分用の備忘録
流動性危機」と「経営破綻危機=財政破綻危機」の区別。前者は明らかに中央銀行が最後の貸し手として責任を持って対処すべき問題。後者は、金融機関とりわけ市中銀行が経営破綻に陥っているときには中央銀行が対処可能であるが、ギリシア危機のような場合には、問題の所在は金融機関ではないので、中央銀行が現状の法的枠組みの範囲内で、どこまで対処できるのか?
また、危機に対する処方箋として、資本輸入国と資本輸出国の場合では対応は異なる(大国vs小国という切口もある程度有効)。