「ホモ・ルーデンス」からの引用

ホモ・ルーデンス」I章の「文化現象としての遊びの本質と意味」で引用されているプラトーンの「法律」の一節

  • (アテーナイの人)いままでは人々は、真面目なことも遊びのためでなければならないと思っていますね。たとえば、戦争は真剣なことで、平和のためにうまく済まさなければならないと思っています。しかし、戦争のなかには、われわれが最も真摯、厳粛であると呼ぶに足るような遊び(パイディアー)も、教育(パイデイア)も、ありはしません。昔もなかったし、これからもありますまい。そこのところが一番大切なのだ、とわれわれは言うのですよ。で、人は平和の生を最も重要な、良いものと考えなくてはなりませんね。すると何が正しい道なのでしょう。奉献の式をするときも、歌い踊るときも、遊びをしながら生きていくのです。そうすれば人間は神々のみ心を和らげ宥めて恩寵をうけ、敵を防ぎ、戦っては勝つことができるのですよ。