映画「インタビュー」上映中止について思う

ソニー・ピクチャーズの映画、「インタビュー」が上映中止に追い込まれた。それに対する、同社のCEOのコメントが酷く傲慢に思われる。

2005年にアレクサンドル・ソクーロフの映画「太陽」をモスクワ川近くの小さな映画館で見た時の衝撃を思い出した。そこでは終戦(敗戦)日前後の天皇陛下が生々しく描かれていた。それを見たときの衝撃を受け、また自分が衝撃を受けたことに対する驚きは今でもはっきりと記憶に残っている。その映画の中では天皇陛下が否定的に描かれているわけではないが、感情豊かな一人の人間としてとして描かれていた。

翻って「インタビュー」はどうなのだろうか?あってもなくてもどうでもいいコメディー映画でで、設定を北朝鮮にしてその最高指導者を愚弄する理由は無い。年末年始用につまらないコメディーをどうしても作りたければ、クリントン元大統領、ジョージ・ブッシュ元大統領とおひざ元にネタはいくらでもあるだろうに…。